「繊細さん」の定義とは
書店に行くと、「繊細さん」と表題にある本が増えてきたように思います。
繊細さんとはどんな人を指すのか気になり、この本を読んでみました。
本書では「繊細さん」はアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSP(Highly Sensitive Person)という概念がベースになっています。
どんな人がHSPなのか、本書のHSP自己テストに回答してみました。
・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
✅他人の気分に左右される
✅痛みにとても敏感である
✅忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
✅カフェインに敏感に反応する
・明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
・豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
✅美術や音楽に深く心動かされる
・とても良心的である
✅すぐにびっくりする(仰天する)
✅ 短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
・人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
✅一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
✅ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつける
・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
✅あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
✅空腹になると、集中出来ないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
・生活に変化があると混乱する
・デリケートな香りや味、音楽などを好む
✅動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
✅仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
・子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
以上の質問のうち十二個以上にYesだった人は、おそらくHSPとのことです。
私がHSPかどうかは置いておいて、本書ではストレスを感じやすいHSPがその気質を短所としてではなく長所として伸ばし、人生を豊かにするためのヒントが書かれています。
自分にどんな性質が備わっているのかを知りたい、また、何となく生き辛いけど理由がはっきりしないと感じている人にお勧めしたい本です。
HSPもそうでない方も、周りのスピードに無理に合わせず、自分を唯一無二の存在として認めて生きていけるといいですね。